こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
さて、釣り糸は数ある釣りのアイテムの中でも必須中の必須のアイテムになります。
素材の種類もいろいろありますし、モノフィラメント系かPEラインのような組み糸か、という違いもあり、どれがいいのか?釣り人を悩ませるアイテムです。
また、ラインに色が付いているラインも多いのですが、その色が付いている理由のほとんどが”釣り人の視認性の良さ”という観点かと思います。
しかし、この度、”魚から見えない”というテーマに着目したラインがリリースされると言うことで興味を持ちました。
PEラインは組み糸なだけに、透明性を持たせることができず、見えないor見えにくいという観点からは外れるかと思いますが、モノフィラメント系のラインについてはフロロカーボンラインの方がナイロンラインと比べて光の屈折率が水に近いということで、魚に見えにくいと言われています。
ただ、この話しについても、フロロカーボンラインでも魚にはしっかり見えているという意見の方も多いですし、実際、魚から見えにくい方向にラインを操作した方がバイトが得やすいという経験もしていますので、個人的には水中でラインは魚に見えてしまっていると考えています。
しかし、今回ピックアップする製品は、科学的に魚に見えないことを根拠立てているところがあり強い関心を持ちました。
では、その根拠となる情報も含めて見ていきたいと思いますので、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
魚には色覚できない色がある
魚に見えているかどうか?は魚に聞かないとわからないということが良く言われていますが、釣り具メーカーのデュエルさんは54種類の海水魚の網膜を利用して『魚類の色相領域』を調査することで、科学的に見える色/見えない色を解明されたとのことです。
その内容としては、赤色の領域の色覚が魚にはほとんど無いということです。
魚によく見えているのは、青色の領域と緑色の領域ということが研究結果から見えてきたということです、
この結果を見ると、一番に思い浮かぶのがソルトのルアーのカラーとしてよく採用される”レッドヘッド”です。
シーバスなどは赤色が認識できないと言うことで、ルアーの半分くらいの部分を赤色にすることで、魚が認識できるサイズを落とすという効果があると言われていますが、この研究結果を見るとそれが正しいということがわかるかと思います。
また、最近の釣り用ヘッドライトにてよく採用されているレッドライトモードなども、魚を驚かせたりプレッシャーをかけないので良いと言われていますが、確かに効果があることが見てとれます。
逆に、”見える”という観点で言うと、最近のバチ抜け用ルアーの人気カラーとしてグリーン系のカラーが多いというのも関連性のある話しかと思います。
本物のバチを意識すると、赤茶色のようなカラーを選びたくなりますが、バチからすれば本当は捕食されたくないので、魚から見えにくい色をしていると考える方が自然かと思います。
となると、本物のバチっぽいカラーは魚からは実は見えにくくて、バチやルアーが発生させる水押しや波動などを認識してアタックしてきているのが実態ではないかと考えられます。
なので、見えにくいカラーと、見えやすいカラーとでローテーションすることで魚をスレさせにくくするというカラーローテーション戦略も理にかなっていると考えるのが正しいように思えます。
と言うことで、魚に見えている色って何だ?という疑問に関する科学的根拠と、釣り具に採用されている色との関連性について考えてみました。
次に、本題となる釣り糸へのカラー適用に関する話しを、今回ピックアップした製品と合わせて見ていきたいと思います。
今回ピックアップする製品は【DUEL デュエル 魚に見えないピンクフロロ】シリーズになります。
ルアーフィッシングのリーダーに使うもよし、他の釣りにてハリスとして使うもよしということで、極細ラインから300ポンドの極太ラインまで非常に幅広い設定になっています。
ただ、あくまでもメインライン(道糸)という使い方ではないと言うことで、糸巻き量の設定は30mか号数によって50mという設定に絞られています。
フロロカーボン素材なので透明性を持ったラインであることに違いは無いのですが、カラーとして魚に見えにくい赤色に近いピンク系カラーに染色されているラインになります。
また、魚はラインの存在をシルエットとしても認識しているという点にも配慮されています。
魚はラインを透過した光と、ラインにて反射された光を合わせてラインの存在を認識しているそうで、ライン=線という存在感を消す為に、独自のカラーフィルター機能をラインに持たせているということです。
人間からするとクリア―系のカラーが単純に見えにくいと感じるのですが、魚はラインを通してくる光の状態から、ラインの存在を意識するようなので、”魚にラインを気付かせない”ということをテーマに開発されたのが【DUEL デュエル 魚に見えないピンクフロロ】ということになります。
DUELさんの公式HPでは、どのくらい魚に見えていないかがわかる動画などもアップされていますので、関心のある方は【魚に見えないピンクフロロ】のサイトをご覧頂ければと思います。
サビキ釣りなどでは、回遊魚の群れがラインを綺麗に避けて通るシーンをなんども目撃したことがありますが、魚がラインに気付かずラインに当たるシーンなども掲載されています。
DUEL 魚に見えないピンクフロロ まとめ
と言うことで、面白い観点のラインについてピックアップしてみました。
強さなどの観点でラインを見たことはありましたが、”魚に見える/見えない”の観点で選んだことがなかったので、新たな目線だなと思っています。
PEラインを使う釣りでは、ほぼ100%リーダー(ショックリーダー)の装着が必要ですし、ルアーに一番近い部分はリーダーなので、魚に警戒されにくいという効果が期待できるのであれば是非使ってみたい製品です。
チニングでも追いかけてきて見切られることが結構あるのですが、それがラインを見て嫌がるのか?ルアーの動きで見切られるのか?までは研究できていません。
ただ、今回の”魚に見えないフロロカーボン”を使った上で見切られるとなると、見切られる要素はルアーそのものの動きやシルエットなのかな?と事象の切り分けをすることも可能になるので、更に奥が深まります。
元来、研究好きの身としては、是非、購入して検証してみたいところです。