こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
現在のチニングと言えば、再人気はボトムチニング。
リグの手軽さなどもなどの点で人気が出るのも当然かと思いますが、実際にクロダイをルアーで狙うメソッドは結構種類が多いものです。
昨年などはトップチヌも人気があり、ジャッカルなどは今年に新しく専用プラグをリリースするくらいです。
そんな中でも一番マイナーと言うか、専用アイテムが展開されていないのが”縦のチニング”かと思います。
エサ釣りの落とし込みとしては非常に人気があるジャンルですが、ことルアーフィッシングにおいては既存品の流用で賄われてきた領域かと思います。
そこに、APIAから専用ルアーが投入されるということでピックアップしてみることにしました。
この”縦のチニング”については、私も長くやってきていていろいろと思うところもあるので、それらの話しも交えての記事にしたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
バイブレーションではない、APIA GEM4.5G/5.5G
今回ピックアップするのは【APIA ジェム GEM 4.5G/5.5G】になります。
チニング用で、岸壁などを縦方向に攻める為のルアーと言うことで、どんなルアーなのかと興味を惹かれたのですが、製品の画像を見て『ああ、なるほどね』と思いました。
その理由は次のところで書きたいと思いますが、まずはここでは新製品について見ていきたいと思います。
このルアーを監修したのは、今年リリースされるチニングロッド【APIA グランデージ ヴァイス】を監修した柴田さんになります。
リップレスのシンペンのようでもありますが、ボディ前方の下にウェイトが配置されているのを見るとジャッカルのTNシリーズのアウトメタルシステムを思い起こします。
アウトメタルシステムはジャッカルのパテントになっていたかと思いますので、細かい構造などは違うようですが、要はルアーの重心をルアー前方に配置することでヘッドの方から沈む仕組みになっています。
また、ルアーのボディはシンペンよりも少しファットになっているので、それなりに浮力があるかと思います。
なので、ヘッド部のシンカーと浮力とのバランス次第では、バイブレーションほど速く沈むことはないセッティングになっているように感じます。
まぁ、これだけは実物を見て使ってみないと何とも言えないところではあります。
また、ヘッド下部に配置された進化がキールのような役割を果たすようで、ゆっくり引けばI字系のようにノーアクションで泳ぐようですが、少し水の抵抗がかかるようなスピードで引くとS字を描くような動きをするようです。
これって、アクアウェーブのメバリング用プラグのSマジックにも似ているような?
サイズ的には55mmで、ウェイトが4.5gと5.5gの2種類のラインナップになるようですが、この1gの微妙な差もいろんなアングラーが使い分けできるのか?が少し気になるところではあります。
と言うことで、垂直に落として釣るのもアリなルアーですが、バイブレーションの代わりに護岸沿いをテクトロで狙うような使い方もできるルアーということです。
チニングに強い、似たルアーが実はあるのです
では、『ああ、なるほどね』と思った理由について書いてみたいと思います。
私がシーバスゲームからチニングを始めた頃、護岸でのチニングで最強と言われるルアーがありました。
それが【ブリーデン ミニマル】でした。
一見、エギのようにも見えるこのルアーですが、硬質発砲で形成されたボディにエギのようにヘッド下部にキール状のウェイトが配置されており、ロックフィッシュなどを狙うようにルアーとして売られていましたが、実は護岸でのチニングで最強の釣果をたたき出すルアーでした。
ただ、チヌをメインで狙うために作られたルアーではなかく、硬質発砲ボディのルアーだったので、チニングで使うと破損確率が高く、ボディを噛み割られたり、シンカーが抜け落ちてしまったりするという弱点がありました。
価格も決して安い訳ではない上に、メーカーさんが年中製造しているわけでも無いようで、欲しい時にいつもで簡単に入手できるルアーではなく、チニングで使用するのを躊躇してしまうようなルアーでした。
今回の記事でピックアップした【APIA アピア GEM】は見た目こそ少し違う感じですが、狙いやルアーのコンセプトが”ミニマル”に非常に似ているな、と感じた次第です。
”ミニマル”は当時、姫路方面でのチニングで絶大な認識を誇っていただけに、柴田さんも少なからず影響を受けているのでは、と感じた次第です。
カラーはチニング専用ルアーらしいラインナップ
最後に【APIA アピア GEM 4.5G/5.5G】に話しを戻し、カラーラインナップについてチェックしておきたいと思います。
チニングでも”縦のチニング”をするのはメインがナイトゲームになるかと思います。
落とし込みは昼間の釣りのイメージですが、ルアーで釣る場合は明るいとどうしても見切られるのか?ナイトゲームが強いのは間違いない事実かと思います。
なので、カラーについてもナイトゲームでの使用を意識したカラーが多いように思います。
イガイカラーなどは、デイゲームでも使えそうなカラーですが、ワームの場合でもチニングで実績の高いウォーターメロンなどを準備しているのは、チニング用プラグらしいポイントかもしれません。
シーバス用のプラグでウォーターメロンというカラーのプラグはあまり見たことがありませんし、ブラックバスでもプラグではあまり採用されないカラーかと思います。
しかし、ナイトゲームで使うなら、やはり派手系のハッキリしたカラーになるかと思いますので、ソリッド系のレッドやオレンジは外せないカラーかと思います。
その他、グリキンなどはシーバスでも実績のあるカラーなので、護岸テクトロではシーバスが外道?で釣れる確率も上がるかと思われます。
ただ、チニングとして考えた時に、パーチとかって要るのかな?とちょっと考えてしまいました。
敢えて初回リリースに揃えてきているカラーなので、出しどころはあるカラーかと思いますので、その出しどころなどもメーカーサイトなどで紹介して欲しいところです。
APIA ジェム GEM 4.5G/5.5G まとめ
と言うことで、チニング用の新しいルアーを紹介しました。
しかし、そもそもの部分で感じることとして、やはり釣りは人気が出れば発展するな、ということです。
チニングなどはかなり古くから”知る人ぞ知る”ルアー釣りとしてやられてきた釣りですが、人気や注目されていなかった時は専用のルアーなど無く、既存のルアーをチニングに流用してきていました。
しかし、ここ数年のチニング人気にて、専用のルアーも増えてきていますし、ロッドやリールまで出てきています。
アジングでもここ数年の人気で一気に関連アイテムが増えてきていると思います。
こうやって人気に後押しされて発展するんだな、と感じました。
これからもチニング関連アイテムが増えてくれることを楽しみにしています。