皆さん、こんにちは!こんばんわ!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
3月も下旬に入ろうとしており、一気に暖かくなってきましたね。
三寒四温どころか、二寒五温という感じで、その影響か花粉症の症状にやられています。
数年前などはコロナの影響で常にマスクをしていたのでそれほど酷い症状が出ない経験をしていて、花粉症対策を全く意識していませんでした。
しかし、今年は数日前から急激に症状が酷くなり、昨日などは呼吸も苦しいくらいでした。
急いで花粉症用の薬を飲んだものの時すでに遅し。
ひどい目にあっています。
雑談はこれくらいにして、今回はリールのメンテナンスのお話しです。
ルアーフィッシングにおいてリールはタックルの中でも必須アイテム。
磯釣りなどのエサ釣りと違い、常にキャスト&リトリーブを繰り返すルアーフィッシングにおいては酷使されることになります。
メンテナンスは釣りを快適にできるようにするだけでなく、リールの破損や不具合発生を未然に防ぐためにも重要な対応です。
とは言え、リールのような多くのパーツが複雑に組み合わさった機器は素人がメンテするのは結構大変。
家にあるドライバー類だけで分解できればいいのですが、リールの分解にはそれなりに専用の器具が必要だったりします。
なので、プロにお願いする部分と、自分でやる部分を使い分けるのが上手くメンテを続けるコツだと思っています。
と言うことで、今回はプロにメンテをお願いした話しと自分でできる簡単メンテのお話しになります。
では、興味を持って頂けた方はお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
プロの仕事に依存”SLPアフターサービス”
まず最初は、プロにメンテナンスをお願いする部分の話しになります。
ダイワの製品は”スポーツライフプラネッツ”(以下、SLP社とします)という会社がアスターサポートを実施しています。
ちなみに”SLP WORKS”というのは、スポーツライフプラネッツさんが展開するメーカーオフィシャルのパーツブランドです。

今回私が利用したのは、前述のアフターサポートサービスで、”SLP PLUS”として会員制サポートサービスとして展開されているものになります。

会員登録にあたっては無料で登録できますので、ダイワ製品を利用している方は既に登録されている方も多いのではないかと思います。
ルールのメンテナンスを依頼するに当たっては、行きつけの釣具屋にリールを預ける方法が一般的かと思いますが、SLP社に個人が直送することもできるのが特徴です。(釣具屋経由も可能)

利用登録の画面上で、メンテを依頼する製品の情報や不具合箇所の申告を記載するようになっており、メンテにあたっての希望予算や、どのくらいでメンテできるのか?について見積通知を依頼することも可能です。
見積額を聞いて、メンテの実行をキャンセルすることはできますが、その場合は”見積診断料”として1,100円(税込)が発生することになります。
また、依頼する製品によっては割引クーポンなども準備されています。

私は今回、【ダイワ 21カルディア LT 1000S】を依頼しました。
アジングメインで使っていたリールだったので、シーズンオフの間にメンテしようという思惑です。
なお、この製品は定額制オーバーホールの対象機器になっていたので、クーポンを利用することにしました。

ちなみに、このアイテム限定クーポンの対象は、スピニングリールでは『カルディア(2018年モデル・2021年モデル)、レグザ(2019年モデル)、Xファイア(2017年モデル)』
ベイトリールでは『タトゥーラTW(2014年・2019年・2022年(80番)モデル)/タトゥーラCT TYPE-R/タトゥーラSVTW(2017年・2020年モデル)/ブラストBJTW/スパルタンTW(2018年モデル)/スパルタンIC/スパルタンMX IC』が対象機器です。
主に、10年~5年前くらいまでの機種を対象にしている感じで、そのくらい使っていればメンテナンスが必要になっている機器が多いことを見込んだクーポンなのかもしれません。
こうやってメンテナンスの依頼を行うと、登録しているメールアドレスに送付先情報が送られてきますので、後は”元払”にてリールを送るだけ。
なお、SLP社からの返送時の送料はSLP社持ちとなっています。

送った後は、一旦、SLP社からの連絡待ち。
数日すると、リールの状態を確認した上で、どのようなメンテを実施するか、の連絡がメールで届きますし、”SLP PLUS”のサイトにログインすれば通知情報からも確認することができます。
金額も含めて、連絡内容で問題がなければメンテ実施の最終依頼を回答します。
この回答を受けてSLP社はメンテ作業に入られるので、GO/NOTGOの回答は必須です。
メンテナンス作業完了には約2週間~3週間という感じで、ここは込み具合で変わってくるようです。
私は2週間くらいでリールを返送してもらいました。
送った時よりもきっちりと梱包されて戻してもらいました(苦笑)
メンテナンス・オーバーホールの報告書には、何のパーツを交換したのか、その価格も含めて記載されており、交換したパーツも返送して頂きました。


報告書には交換したパーツの価格が書かれていますが、今回はオーバーホールのパックサービスだったので、個々のパーツ代は請求されず、基本作業料だけの請求でした。
私が感じていた不具合は、ハンドルを回した時に”チッ!チッ!チッ!”と小さな音がなるという点でしたが、当然ながら完全に回復して戻してもらいました。
数重なる釣行で劣化していたであろうグリスアップも実施してもらったので巻き心地はヌメっとした使い始めの頃のような感じに戻っていました。
ここまでが”SLP PLUS”のサービスで実施したところになります。
実は、今回の依頼で対応できない部分がありました。
それがラインローラー部。
こちらのブログでも何度も書いている通り、私はラインローラーをダイワ純正品から【M.T.C.W. 零 zero】に交換しているので、ここはメーカー純正サービスとしては対応してもらえませんでした。

しかし、状態確認はしていただいたようで、ラインローラー部の回転が少し不具合有りという報告がありました。
使っている本人はラインローラー部の不具合認識が無かったので、ここは自分でメンテしてみることにしました。
ラインローラー部はパーツ洗浄・オイル注入を自己対応
まずは組まれた状態のラインローラーを確認してみたのですが、確かに回転に滑らかさがない?
爪楊枝や綿棒を利用して動きを確認すると、回転はしているのですが、ちょっと回転が重く、これでは軽いテンションで接触したラインの抵抗だけでは回転しなさそうな感じです。
そこで、一旦分解してみました。
パーツを外す時は、組み直す時に順番がわからなくならないように、外した順番に置いておくのがいいかと思います。

2ボールベアリング仕様が売りのこのラインローラーキットですが、経年利用によるものか?ボールベアリングの回転が重くてスムースに回らない状態でした。
ボールベアリングは消耗品なので、使用に伴うダメージがあるのであれば別途交換するしかないと思いつつ、一旦はパーツ洗浄をしてみることに。
ワコーズのパーツクリーナーとエアダスターを使って洗浄&感想を繰り返してみたところ、数回やるとボールベアリングがスムースに回転してくれるようになりました。
そこで、次の工程としてオイルをボールベアリング部に注入することに。

ボールベアリング部に使うメンテナンスオイルは何種類が手持ちがあるのですが、今回は回転性能と耐海水性能を踏まえて【グリッチオイル パッシブ】を使うことにしました。
高性能オイルとして人気の”GLITCH(グリッチ) OIL”ですが、粘度やその他の特性を踏まえて多くのバリエーションがあります。

”パッシブ”はその中でも粘度が低くボールベアリング部などに向いていることと、耐海水性がある製品になります。
色が違うので、間違えて使うことが無いのがいいですね。
また、基本的に同じ性能のオイルが使われている為、自分の好みによって混ぜることができるのも特徴です。
”GLITCH OIL”はキャップ部にスポイトが付いているのですが、このスポイトだと1回で多くのオイル添加になってしまうという問題点があります。
なので、私は100均の化粧品コーナーなどで売られている注射器を使っています。

これらを使って、洗浄済のボールベアリングにオイルを注入します。
オイルを注した後、余分なオイルをキッチンペーパーなどで吸い取ってあげればOK。
これを組み直すと、ラインローラー部は軽い入力で回転してくれるようになりました。
これでメンテは完了となりました。
21カルディアのオーバーホール まとめ
と言うことで、シーズンオフにやっておきたいリールのオーバーホールに関する記事でした。
自分で出来る範囲は自分で対応するのがいいと思いますし、そもそも機械いじりが好きな方は分解の為に必要なツールなども自分で揃えるのがいいと思います。
ただ、細かい作業が苦手という方などは、プロに頼むのも良い選択肢だと思います。
プロアングラーであれば釣行回数も多いので、最低でも1年に1回はオーバーホールが必要になるでしょうし、そうなれば費用もバカになりません。
しかし、私を含めた素人アングラーであれば、最低でも2年くらいはセルフメンテの範囲でリールの機能を維持することができるかと思います。
なお、自分で出来る範囲のセルフメンテとは、ベイトリールであれば、グリスのノズルなどを利用したリール外部からのグリス注入、レベルワインダー部へのグリス塗布、そしてスプール周りのボールベアリングへのオイル添加くらいですかね。
ハンドルノブにボールベアリングを追加している人はそこもセルフメンテの対象範囲かと思います。
スピニングリールでは、最近の機器はギアボックス内への水分侵入を防ぐ仕様の為に外部からのグリス注入などはできません。
なので、できる範囲はラインローラー部、メインシャフト周りへのオイル添加くらいになってしまいますが、それだけでも何もしないよりはした方が良いかと思います。
なお、【GLITCH OIL(グリッチオイル)】については他の製品も入手してみて使用感の違いなどを確認してみたいと思います。
素人でもできるセルフメンテについては、今後もこちらのブログで紹介していきたいと思います。