こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は、タックルインプレです。
対象は、ヤマガブランクス ブルーカレント 53/TZ です。
ヤマガブランクス ブルーカレント 53/TZ は、購入後、約2ヶ月、使い倒しました。
はじめは、ソルトゲームにおいては短すぎるレングスに少し戸惑いましたが、実際に使ってみて、その使いやすさに惚れ込んでしまい、今ではアジングにおいて手放せないアイテムとなっています。
そろそろ自分なりのインプレしてもいいかな?と感じましたので、具体的に、私的に感じた善し悪しを書いてみたいと思います。
お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
1ピース チューブラーロッドの感度
ライトゲーム用ロッドにおいては、結構、ソリッドティップのロッドが多いと思います。
一般的には、ソリッドティップの方がしなやかで柔らかく、食い込みが良い、という共通認識から、小さいターゲットの繊細なバイトをしっかり食い込ませる為にソリッドティップが良いというイメージが定着しているかと思います。
しかし、ブルーカレント 53/TZは、フルチューブラーのロッドです。
ティップセクションが特段柔らかい訳でもなく、ロッドのアクションもファストテーパーではありません。
これって、ショートバイトを弾くんじゃないの?
と思いがちですが、アジングに使ったイメージでは、決してそんなことはありません。
これまでの記事でも、何度かショートバイトに泣かされたことを書いていますが、それは、どれもフックまえ食い込んでくれていないからだと思っています。
フックまで食い込まず、ワームの端をついばむような活性の低い時は、ソリッドティップでも、なかなかフックまで食わせるのは難しいと思います。
こういうショートバイトの時は、ジグヘッドの重さを軽くするとか、フォールの時間を長く取って、フォール中に吸い込ませてしまうことでフックまで口の中に入るようにするなど、釣り方の工夫が必要だと思っています。
食い込みを深くする方法については続きで書きますが、一旦、フックまで食い込んでくれればチューブラーティップの感度が有効に機能します。
更に、ブルーカレント 53/TZについては、ワンピースという強みがモノを言います。
先端から手元まで途切れない空間で構成されているワンピースロッドでは、穂先に伝わった振動は確実に増幅されて手元まで伝わってきます。
しかも、ロッドの全長が短い分、めちゃくちゃ感度は高いと感じています。
と言うことで、ブルーカレント 53/TZは、フルチューブラーロッドの特性を最大限活かした感度良好のロッドであると断言できる性能を有していると思います。
食い込みについては、ラインスラッグの処理が大事
前章で少し触れましたが、食い込みについても、自分なりの理論があります。
それは、ラインスラッグの処理についてです。
ソリッドティップのロッドを使おうが、チューブラーティップのロッドを使おうが、ライトゲームでは常に、それなりにラインスラッグが出るものです。
常にスローリトリーブをする時は、確かにラインスラッグは小さいかと思いますが、それでも風や流れでラインにはいくばくかのスラッグが出るものです。
ましてや、ボトムに一定期間ステイさせる釣りでは、着底後から既に相当のラインスラッグが出ています。
このラインスラッグ、アタリを消してしまうデメリットとして見られる事が多いかと思いますが、私的には、魚にルアーを食い込ませる重要なノリシロだと思っています。
いくら柔軟なソリッドティップでも、ラインをピンと張っている状態であれば、魚は違和感を感じて吐き出してしまうことになると思います。
これに比べると、ラインスラッグは実質ノーテンションです。魚にとって違和感はほぼ伝わりません。
結果、弱い吸い込み力でのバイトでも、ルアーをしっかり口の中まで送り込める間を作り出していると考えています。
アジングにおいては特にフォールの動きに反応がいいので、数回シャクッてフォールさせる誘いを行うことが多いのですが、このフォール中は、ラインにも適度なスラッグが出ています。
なので、アクションは、魚をルアーに惹きつける効果と、バイト時の吸い込みが深くなる効果が得られて、結果としてシッカリフッキングに繋げられると思っています。
この時、ショートロッドであるブルーカレント 53/TZが有効に機能します。ロッドの長さが短い分、穂先の位置も目に近くなり、ロッドを立てていても、寝かせていても、穂先から先のラインを常に見ていることができます。
穂先から先のラインの状態を見ていれば、たるみ過ぎか張り過ぎかは把握できますので、アタリが取れる適切なスラッグ(たるみ)を維持できますし、結果、バイト時にラインに出るアタリも目視で把握できます。
実際、アジングをしていて、ラインに出たアタリでフッキングに成功したことも何度もありました。
ラインスラッグと上手く付き合うことができるロッド。それが、このブルーカレント 53/TZと言う感じです。
短いが故のバランスの高さも魅力
ブルーカレント 53/TZは、ロッド自重は53gです。先日釣り友さんにも振ってもらいましたが、驚愕の軽さだと言われていました。
リールシートも非常に短いので、シマノでもダイワでも、ベストな相性は1000番台のボディサイズだと思います。
が、この相性はあくまでもリールシートとの相性であって、ロッド自身が非常に軽いので、リールの大きさに関係なく、全体のバランスは限りなく手元重心です。先重り感などは皆無と言って差し支えありません。
ライトゲームの師匠もいつも言っていますが、ライトゲームでは、風さえ無ければロッドは立てた方が操作性もアップしますし、バイトも取りやすいのは間違いありません。
このロッドは、リールをセットした際に、自然とロッドが立つ、いや、立てたくなるバランスなのです。
ロッドを立てたところで、元々の長さが自分の身長よりも短いのですから、ロッドティップは常に視界の中にあり、釣りが非常にやり易いのです。
ライトゲームに特化した設計のこのロッドならではのメリットだと思います。
ロッドのパワーも申し分無し
実際に持ってみると、バス用でも見たことがないようなブランクスの細さです。バス用のロッドと比べるなら、フルソリッドのロッドに匹敵する細さです。
しかし、実際にはチューブラー。
ロッドパワー的に大丈夫なの??と心配になりますが、実際に使ってみた感想としては、小アジや豆アジでも、掛ければ適度にロッドが追従して曲がってくれるので楽しめますし、少し前に釣ったアコウでは、ロッドはバット部から綺麗に曲がっていましたが、魚をリストする力については全く不安を感じることはありませんでした。
少し前に載せた、ブルーカレント 53/TZの動画でも、フッコサイズのシーバスでも普通に釣り上げられていましたので、ロッドパワーについては、全く問題ないという感じです。
むしろ、尺アジや尺メバルを掛けて、魚と互角のやり取りが楽しめるんじゃないか?と期待さえ抱かされるロッドですね。
ロッドをフルベントしつつ、ドラグ調整で何とか魚をいなして上げる。そんなやり取りが、この冬に愉しめればいいのですが。
もちろん、短いことのデメリットもある
ここまで、良いことばかり書いてきましたが、もちろんデメリットもありますよ (^^
それは、ズバリ、飛距離です。
軽いジグヘッドの飛距離は、ロッドの反動を活かすことで十分過ぎる距離を稼ぐことができますが、例え、ジグヘッドを重くしたところで、所詮は5フィート前半のロッドですので、超遠投はできません。
また、キャロなどのリーダーを組んだラインシステムでは、取り回しが悪いのも目に見えています。
と言うことで、このロッドは、飛距離を有しない、防波堤やテトラ帯の近距離戦専用ロッド、と考えるべきかと思います。
ボートアジングなら、少々深くまで攻めることができそうですが、陸っぱりであれば足元明暗専用機ですね。
ブルーカレント 53/TZ インプレ まとめ
と言うことで、私なりのインプレを書いてみました。
長文の記事になってしまいましたが、最後まで読んで頂いた方は、お付き合いありがとうございました!
使えないタックルは、はっきりと使えないor使いにくいとハッキリ言います。
このタックルについては、一言で言うとライトゲームが楽しくなるロッド
と言う感じですね。
秋も深まり、ライトゲームの本番も近づいてきました。
今シーズンは、このロッドで、尺アジ・尺メバルを求めて釣りに出たいと思います。
あ、飛距離が要る時は、ブルーカレント 77/TZ NANO や、91/TZ 出しますけどね (^^;
■ヤマガブランクス ブルーカレントⅢ 53/TZ