こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
昨日はウェーダーの乾燥日?にしようかと思っていたのですが、思いの外早く仕事が終われたので、満潮時の調査のつもりでサヨリパターンに出撃してきました。
私はmazumeのウェーダーを使っていて、性能には満足していますが、やはり何時間も浸かって釣りをすると浸水してきますね。
透湿性素材のせいかも知れませんが、ウェーダーにとっても適度な休暇は必要ですね (^^
さて、Day-4では、“やった事、試した事”は前回とほぼ同じなので、釣果を絡めて記事を書きますが、釣り方などについては細かく書きません。
今回は、2日続けて調査した事による気付きや、私が何を感じて釣りをしたかについてを主題にしたいと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
連続で出撃することの意味とは?
まずは、いきなり考え方についてから入りたいと思います。
連続して釣りに出たのは、前日に釣れたからではありません。
前日に釣れなくても、私は連続で出撃します。
フィールドの状況は日に日に変わるので、全く同じ状況で釣りをする事は不可能である事は、こちらのプログでも何度も書いてきた事ですが、連続で出撃する事である程度同じ状況で釣りができるのは事実です。
一番分かりやすいのは、タイドグラフです。
天候や気温などは日によって急変しますが、タイドグラフは毎日少しずつしか変わりません。
また、海水温も同様に、気温が急変に変わっても、水温は気温にリニアに連動はしませんので、一気に水温が下がることはほぼありません。
なので、連日出撃する事で、時間帯の違いによる潮位差が、どのくらい魚の行動に影響するのかを確認しやすいのです。
日を空けてしまうと、前は大潮だったから釣れたのか?とか、水温が高かったから釣れたのかとか、ベイトが抜けたとか入っているとか、魚がいる居ないの理由付けに余りにも変動要素のパラメーターが多くなり過ぎて分析できなくなってしまいます。
月に5回釣りに出るなら、毎週1回ずつ行くよりは、連続して5日行った方が、前述のデータは取りやすくなります。
と言いつつ、サラリーマンアングラーにとっては流石に5日連続は無理ですね。
でも、それなら土日連続で調査するだけでも、取れるデータの精度は上がると思います。
土日だけでも、何年も続けていくことで積み上がるデータがあるのも事実ですし、非常に有意義なデータになると思いますが、短期的に密度の濃いデータを取りたいなら、連続釣行は非常に大きな意義があるということです。
こういった考え方に基づき、私は釣行を繰り返しています。
前日との違い スタート時の潮位
では、早速、Day-4におけるデータ収集と結果についてです。
昨日は大潮で、満潮は19時半頃。
そして、干潮は翌日の2時半頃です。
タイドグラフでは、分単位で満潮・干潮時間が記載されていますが、実際の潮位変動はポイントによってもタイミングが違いますし、経験からすると、下げのタイミングと言えどもず~っとベッタリ下げる訳ではなくて、下げたり緩まったりを繰り返しながら下げていきます。
なので、あまり厳密に意識しても意味がなくて、だいたい何時くらいが満潮や干潮と意識しておくだけで良いと思います。
私の地元での今の時期の大潮の干満差は150cm以上あります。
簡単に言うと、自分の身長くらいは潮位が変わるということです。
実際に釣り場で見ていると、150cmと言う潮位差はかなり大きく感じます。
因みに、ご存知な方は多いとは思いますが、ナイトタイムでの干満差は、秋~冬が一番大きくなりますので、干満差と釣果の関係をナイトゲームにおいて知るのであれば、秋~冬に釣行することをオススメします。
逆に、デイゲームなら春~初夏ですね。
満潮の時には何も無いように見えていたポイントでも、干潮の時にみると岩や沈みもの・地形的な溝やブレイクなど釣りにおいて知っておいて損はないものが隠れています。
なので、私は極力干潮まで釣りをするようにしています。
前述の情報も入手できるし、その時のフィールドの状況が確認できます。
また、潮位が変わると言うことは、海岸線の位置も変わると言うことです。
垂直護岸なら変わりませんが、通常のポイントでは満潮時と干潮時の海岸線の位置が大きく変わりますし、それが遠浅なシャローエリアであれば尚の事です。
満潮時には入れなかった場所でも、干潮の時には入れる場所も多くありますし、満潮の時でないと釣りにならないとか、満潮の時だけ魚が入ってくるなんて場所もいくつも見てきました。
と言うことで、冒頭に書いた通り、Day-3ではかなり下げたタイミングから釣りを開始してしまったので、Day-4では潮位が高い時にどうなっているのかを知りたくて早めに入った訳です。
ポイントに入って様子をみると、前日には完全に干上がっていた場所がすっかり水に浸かっていて、かなり手前の場所から釣りをする状態になっていました。
当然、その下には、前日に見たストラクチャーが潜んでいる訳で、その場所にはサヨリが溜まっており、頻繁に捕食が行われていてボイルが頻発していましたが、魚を掛けて確実にキャッチできそうな足場の場所は先行者さんがおられたりして、様子だけをチェックして移動しました。
しかし、ここで分かったことは、潮位が高いとベイトはかなり手前のエリアまで入ってきていて、それを追ってシーバスも入ってくると言うことでした。
なので、今後については、足場の良い場所が空いているなら、釣りが十分成立すると言うことが頭にインプットされました。
因みに、手前のゾーンでボイルが出ているのですが、かなり沖でも定期的にボイルは出ていました。
シャローに逃げ込むサヨリもいるけど、沖に溜まっているサヨリも居ると言うことか?沖は別のベイトの群れが居ると言うことです。
サヨリパターンのシーズンと言えども、時期が秋なだけに、カタクチイワシなどもシャローエリアに入ってきている可能性も多いにあり、複合ベイトパターンということも十分に考えられます。
これは、今後、このポイントで満潮時に釣りをすれば、その中身が具体的にわかってくると言うことです。
さて、話しを戻して、移動した先はフラットな遠浅ゾーンです。
満潮なので、海岸線がめちゃくちゃ手前まで下がっていました。
ウェーダーなので立ちこむことは可能ですが、ここも少し考えないといけません。
水に立ちこむと、アングラーとしては遠くまで狙える気持ち?になり、有利になった気分になるかもしれませんが、立ちこむと言うことは魚にプレッシャーを与えると言うことです。
100歩譲って、静かに静かに移動したとしても、プレッシャーの増加度はゼロではありません。
そして、更に考えるべきは、立ちこむ場所の地形です。
フィールド全体として見た時にはシャローフラットと言える場所でも、その中でも少し急深になっている場所や延々ドシャローの場所が混在していることが多いと思います。
急深な場所なら、立ちこんでもさほど前には出れないのでルアーの到達点という観点では立ちこむメリットはほぼ出ません。
これと、先ほどのデメリットを天秤に掛けて考えると、ウエーダーを履いているからどこでもかしこでも立ちこめば良いというものでもないことがわかります。
と言うことで、ベイトの状況を見ながら、立ちこまずに狙った結果、この日のファーストフィッシュをゲットすることができました。
少し広く探りたかったので、飛距離が出やすいBanz90を使ったのですが、それが良かったようです。
しかし、シャローエリアにとどまっている感じのシーバスを釣ってしまったので、やはりと言うか、サイズが少し残念なサイズにとどまってしまいました。
シャローエリアの良し悪し
とりあえず、シャローにシーバスが居ることはわかったのですが、前日ほどの勢いが感じられません。
観察していると、たまにベイトがざわつくものの、シーバスが寄ってきてざわついているのか?人のプレッシャーでざわついているのか?はたまた、時々飛来する鳥の影におどろいているのか?
事実が何かはわかりませんが、最終的に捕食行動の結果として確認できるボイルが目視できないので、イマイチ真剣にルアーを投げる気になれません。
ここで考えたのは2点で、水深と明るさ。
Day-3でボイルが良く出ていたのは、もう少し潮位が低くなっていたことと、月が出たり陰ったりを繰り返していたことが強く印象に残っていました。
月の隠れるタイミングや、雲から出るタイミングでボイルが激しくなっていました。
しかし、Day-4では雲もほとんど出ておらず、ずっとメリハリなく明るい状況でした。
満月なので明るさはハンパ無いために、明るすぎるとシーバスも警戒してシャローに上がってきにくくなったのではないかと感じました。
また、水深については、ベイトを効率良く追い込み易いのは水深が浅い時なので、Day-4は少し中途半端だったのではないかと言う予測です。
実際、ド干潮に近い時間帯では、勢いはDay-3ほどではなかったにしても、それまで平和だったシャローエリアで単発ですがボイルが出るようになりました。
と言うことで、シャローフラットエリアは水深や明るさに大きく影響され、条件がハマれば爆発するが見極めが大事であると言う結論に至りました。
もちろん、その前提としてシャローフラットにベイトが入っていることが前提ですが。
明るさについては、曇った日や新月の夜に釣行することである程度の確認はできるかと思いますが、その時にサヨリパターンが残っているかもわかりませんし、この点については検証に少し長い期間が必要だと思っています。
そして、確信に基づくサイズ狙い
さて、この日のシャローの勢いが無いことは確認できたので、ここからは残りの時間をサイズ狙いに使うことにしました。
まぁ、これも1匹取れているおかげの余裕ですが、サヨリパターンをやるからにはサイズを狙わないと意味がありません。
フィールド全体の活性状況を見つつポイントをチェックしていると、潮位が下がってきたタイミングで俄然勢い付いてきた場所を発見しました。
潮位があった時からベイトの濃いエリアではあったのですが、このタイミングで明らかにボイルの規模も頻度も上がってきています。
近づいて確認すると、一見一帯で派手にボイルしているように見えて、実は大きく分けると2つのグループが併存していることに気付きました。
ひとつは、全体水深が浅いエリアにベイトを追い込んで捕食しているグループと、捕食エリアは狭いのですがブレイクに付いてその周囲だけで捕食を繰り返しているグループです。
前者のグループの方が一見、派手にボイルを繰り返しているように見えるのですが、自分の経験上あまりサイズがよろしくなさそうな感じ。
後者のグループは捕食頻度が低く、前者のグループの一部のように見えるのですが、捕食音が明らかに違うので、少し大きな個体がまとまっているような感じです。
他のアングラーさんもいるので、とりあえずは狙えるゾーンが広い前者のボイルを狙ってみることに。
まぁ、簡単に喰ってくれないことに変わりはないのですが、エリアが広く、的を絞りにくいので、逆にシーバスの方にルアーを見つけてもらおうと、少し派手?なチャートバック系の【アピア APIA エイチベイト】を使ってみることにしました。
少しでも狙いの精度を上げるべく、状況を見ながらキャストを繰り返していると、なんとかこの日2匹目がヒットしてくれました。
しかし、やはりと言うか、サイズが伸びません。
1匹目よりもサイズダウンの50cm台前半のシーバスでした。
そこで、確率は更に下がりますが、ダメ元でサイズの良さそうな集団に狙いをシフトしました。
そこを狙うならベストと思える場所には、しっかり別のアングラーさんが入っておられますので、その集団のはぐれ者を拾おうと、タイミングを見据えてキャストを繰り返します。
そう簡単にタイミングは合ってくれませんが、それでもまぁまぁ良いタイミングでルアーが通せたと感じた時に最後の事件が起きました。
ドンッ!!
リーリングしている手がズンと止まりました。
これは狙い通り良いサイズ!!
体が勝手に反応してフルフッキングを行いながら、ゴリ巻きでややこしいゾーンをやり過ごします。
岸際で一瞬何かに引っかかった感がありましたが、幸いなことにルアーのフックではなく魚だったようで、ロッドを高くあげて強引にリフトすると抜けてくれました。
まぁ、頭で記憶を辿るとこんな感じですが、恐らくフッキングからランディングまでは1分もかかっていないと思います。
ズリ上げた個体は、エサをたらふく食べてボテボテのお腹をしたグッドコンディションのシーバスでした。
やり切った感に浸りつつ、写真を撮った後、しっかり蘇生してお帰りいただきました。
いつもの事ですが、1匹釣り上げるとしばらくは一帯がシーンとなってしまいます。
まだまだ大きな個体が居そうな気配はあるのですが、それを追い出すとキリが無いので、ここでストップフィッシングとしました。
サイズの良いシーバスが釣れる場所と釣り方について考えたことを実践し、結果が出た至ことにより想定が確信に更に近づいた瞬間でした。
サヨリパターン Day-4 感じたことと確信 まとめ
と言うことで、結果的に2夜連続で一定の成果が得られたこの2日間でした。
実際に釣れた数の問題ではなく、今後の釣りに役立つ情報が沢山取れた釣行でした。
今回の結果を踏まえると、今後の出撃タイミングが絞り込めるなど、更に効率化できる目処も立ち、今後の釣りの時間を有効に使える道筋が見えました。
釣りの効率化が進めば、短い時間で釣りが成立するということも言えますし、別の観点で考えると更にいろんなことを試す時間が持てるようになったとも言えると思います。
よく、竿を振らずにポイントチェックだけを行う方の話しも聞きますが(私は釣りしたい度が高いのでなかなか真似できませんが)、下見も含めて全てが釣りの時間だと思いますので、同じ“釣りの時間”の中でより多くのことにチャレンジできることになる訳で、引き出しは加速度的に多くなっていくと言えると思います。
データを取り、ちゃんと分析して活用する。
ITチック?に聞こえるかも知れませんが、釣りほどアナログなデータの積み上げで成り立っている遊びも少ないのではないかと思います。
自分で経験を積んで得たデータを、ちゃんと分析して自分の情報として消化しておくことは大事だと思います。
そして、私は今年やり残している“毎年ランカーを釣る”という目標に向けて邁進あるのみです。
話しは変わりますが、少し期間を詰めて釣行した結果、とうとう【ダイワ モアザン PE-SV】が悲鳴をあげてきました。
リーリングするとシュルシュルと異音が明確に発生するようになってしまいました。
ベイトリールはスピニングリール以上に水の影響を受けるので、海水で使用するベイトリールはほんとうに過酷な条件下に置かれていてかわいそうですね (^^;;
これについては自分でメンテナンスする技量が無いので、サヨリパターンが終了したら一度メンテナンスに出してみたいと思います。
さて、メーカー依頼が良いのか?メーカーと別でメンテサービスをされている会社さんに出すのが良いのか?
ここは、しばらく評判も含めて調べてみたいと思います。
<参考>タックルデータ
■タックルデータ
ロッド:ヤマガブランクス バリスティックベイト 93M NANO
リール:ダイワ モアザンPE-SV
メインライン:東レ ソルトライン シーバスPE F4 2.0号
リーダー:東レ パワーゲーム ルアーリーダー フロロ35lb
■ヒットルアー
・アピア APIA エイチベイト
今年はあまり成果が出せてませんが、サヨリパターンの実力は間違いありません。
・ロデオクラフト Banz 90
何故かはまだわかりませんが、ここ最近、結果が出ています。
売ってないんですよね・・・