こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
3月に入りいよいよ暖かい日が増えてきましたね。
春は目の前という感じです。
さて、今回の記事はアメリカのバストーナメントの最高峰であるBASSMASTERの2020年クラシックのお話しです。
BASSMASTERクラシックについては、今回で記念すべき50回大会になるとのこと。
アメリカのバスフィッシングの歴史を感じさせられます。
そんな記念大会で優勝したのは46歳のベテランアングラーでした。
<BASSMASTER.com>
そして、驚いたのは更にその内容でした。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
優勝はTOPを守り続けたベテランのハンク・チェリー
今年のクラシックの舞台は、レイク・ガンターズビルです。
日本人にもなじみの深い有名なフィールドです。
そして、今回のBASSMASTERクラシックに出場した選ばれし選手は53名。
トップカテゴリーのElliteシリーズ以外からもエントリーがありますので、非常に狭き門ですね。
しかし、優勝賞金は30万ドルなので、日本円にして約3000万円。
まさに夢の華舞台です。
今回のクラシックには、残念ながら日本人選手は出場していません。
Elliteシリーズで活躍していた大森選手や深江選手は別団体に移籍してしまいましたが、今年はElliteシリーズでは長年参戦の宮崎選手に加えて、伊藤巧選手も出場していますので、2021年クラシックに期待です。
もちろん、下位カテゴリーのOpensにも多くの日本人選手が出場していますので、今年の結果次第では2021年クラシックへの出場の可能性は大いにあります。こちらも楽しみです。
さて、そんな今年のクラシックですが、冒頭で案内した通り、46歳のベテランアングラーのハンク・チェリー Jrがクラシック初優勝となりました。
<BASSMASTER.com>
初日にTOPウェイトを叩き出したハンク・チェリー Jr選手は、そのままTOPを維持して決勝ラウンドへ進出。
最終日はミスなども有り、苦戦のスタートとなったようですが、中盤から本領発揮で一気にウェイトを伸ばし、見事に他選手の追従を振り切って優勝をつかみ取りました。
そして、その優勝のパターンの中には、意外なルアーの使い方が盛り込まれていたのです。
ここ、今回の一番の注目ポイントですので、次章で詳しく記載します。
優勝のキーとなったルアーとは??
まず、BASSMASTERのサイトにて上位入賞者のルアーが紹介されているのを見たのですが、全体的にはチャターとバイブレーションが多かったように感じました。
やはり、気温・水温がまだまだ低い中で、リアクションを意識したルアーが効果を発揮したのかな?という印象です。
そして、今回のチャンプであるハンク・チェリー Jr選手ですが、初日はエバーグリーンのチャターベイトである【ジャックハンマー】にて釣っておられます。
<BASSMASTER.com>
2日目、3日目はご自身のブランドのピカソルアーの【ドックロケット】というラバージグをメインに使ったようですが、イメージ的にはスイミングジグという感じのルアーです。
そして、今回一番注目したのが、【Megabass ビジョンワンテン+1(プラスワン)】
BASSMASTERのサイトの最終日(Sunday)のハンク・チェリー選手の密着写真を見ると、ほとんどワンテンで釣っていることがわかります。
<BASSMASTER.com>
釣れているペースは写真だけではわかりませんが、最終日の前半が釣れていなかったことを考えると、ワンテンで怒涛のラッシュに近い釣れっぷりだったのではないでしょうか?
本来はサスペンドミノーですが、ハンク・チェリー選手はフォールでのバイトが多いと感じたようで、フックサイズをアップしてスローシンキングにチューニングして使ったところ結果が出たそうです。
ソルトのシーバスゲームなどでは当たり前のシンキングミノーですが、バスフィッシングではほぼお目にかかったことがありません。
バスフィッシングで言えば、ミノーならサスペンドがメインで、一部、【エバーグリーン サイドステップ】のような比較的高浮力のがあるくらいではないでしょうか?
ソルトのミノーは、ウォブル系の動きよりもロール系の動きをするものが多く、個人的には密かにバスにも効くのでは?と思っていたのですが、やはりバスフィッシングでもシンキングミノーはアリなことが証明された気がします。
また、狙っていたポイントについても勉強になるコメントが。
ハンク・チェリー選手が絞り込んでいたポイントはショアラインに続くリップラップだったようですが、この中で狙っていたポイントは最新鋭魚探のライブスコープで確認していたバスの出入り口となる場所だったとか。
普通の人であれば、広大なリップラップエリアは、その変化のポイントとなる端をメインに攻めることが多いと思います。
単純にわかりやすいし、実際に釣れる確率も高いと思います。
しかし、ハンク・チェリー選手は、リップラップエリアの中でも、特定の岩などをキーにして、バスが深場と浅瀬の出入りをしていることに気付いていたようで、その絞り込んだポイントを徹底的に攻めたということです。
そして、そこで気付いたのが『フォール中のバイトが多い』と言うこと。
ここでミノーをシンキングにチューニングして食わせに成功したようです。
長年の釣りの経験と、最新鋭のテクノロジーが見事に融合した結果としての優勝と言えるのではないでしょうか?
まさに、今回は『勝つべくして勝った』と言って過言ではないと思いました。
2020BASSMASTER クラシック 優勝パターン検証 まとめ
大昔?には、春バスはラバージグでボトムを釣らないと釣れないと言われていたのが、サスペンドミノーのロングジャークが激釣れすることがわかったり。
釣りに常識は存在しない、ということを改めて意識させてもらえたクラシックの結果でした。
サスペンドミノーのシンキングチューン、しばらく流行るのではないでしょうか?
また、ソルトのシンキングミノーをそのままバスで使うと、淡水でもあるのでフォールスピードがめちゃくちゃ速くなりそうで、単純に転用はできない気もしますが、ワームでミドストで狙うようなシーンでは、巻きの釣りでマッチするのではないか?と思っています。
そして、釣りにおいては『定石はあるけど、常識は無い』というのも新たな戒めとして、自分の中で意識しておきたいと思います。