こんにちは!
いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
今回は2023年秋のNEWリリース商品で注目のタックルをピックアップしてみたいと思います。
それが、ダイワのソルティストシリーズの新製品。
ソルトシーンに限らずではありますが、PEラインを使ったベイトゲームを行うためのリールとロッドになります。
ロッドについてはPE専用というものではありませんが、注目はリールです。
私が使っている【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】はソルトでのPEラインゲーム専用機ですが、主にチニング用。
もっと幅広いターゲットを狙える製品がリリースされました。
単に【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】汎用版ではないところが注目です。
では、関心のある方、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
ソルティストのベイトリールは3機種登場
まずは特に注目のリールの方からチェックしてみたいと思います。
サイズ・番手としては、80番と100番、300番の3機種が用意されており、見た目からの判断ですが、80番はアルファス、100番&300番はタトゥーラがベースになっているかと思います。
大きな特徴点として、番手によってブレーキシステムが変えられている点です。
一番小さいサイズの80番はSVブレーキシステムを装備。
100番と300番はマグフォースV/Zを装備しています。
既存のベイトリールでも、遠投指向のモデルはマグフォースブレーキ搭載機が多いので、キャスト初期と後半のブレーキ力を大きく変えたい場合はマグフォースブレーキになるということですね。
確かに、SVブレーキのリールはバックラッシュの不安は感じませんが、飛距離の面では不満が残るリールが多いとは思います。
基本性能においては、3機種とも【HYPER DRIVE DESIGN】なので、強度・合成面ではどれも安心して使えますね。
また、【ハイスピード レベルワインド】と【ドラグ引き出しクリック】についても全機種に搭載されています。
【ハイスピード レベルワインド】はPEラインを使う上でラインの噛み込みを最大限減らす効果を発揮してくれますし、【ドラグ引き出しクリック】も以前から私が拘っているポイントで釣りの楽しみを演出する為に是非あって欲しい機能です。
その他の共通的な特徴としては、使われているスプール。
ベイトリールはスプールの特徴が飛距離や使い易さに大きく影響を与えますが、PEラインの使用を前提にしているPE専用スプールを導入。
スプールの糸巻き面がフラットなのと、糸巻き面と側面が90度になるように新たに設計されており、従来のスプールのようにスプールエッジのラインが少し盛り上がるような糸巻き状態にならないので、TWSと相まって飛距離向上に効果があるようです。
では、それぞれの機種においてもう少し詳しくチェックしておきましょう。
23SALTIST SV TW 80XH,XHL PE Special
一番小型の機種になりますが、PEラインのラインキャパシティについては0.8号で150m、1号で120mなので、ショアからのシーバスくらいまでのターゲット狙いでは十分かと思います。
グリップは繊細なリトリーブを行い易い”I型ライトノブ”が装着されています。
主な想定ターゲットは、メバルやクロダイ、ライトロックフィッシュ、そしてシーバスというところです。
リールの自重は185gなので、ベイトフィネス機としての利用もOKですし、私の場合はチニングに使いたい機種になります。
そして、ドラグシステムも80番だけは違うシステムが採用されています。
80番については”UTD(アルティメットトーナメントドラグ)”を採用。
最大ドラグ値が4.5kgと3機種の中では一番弱いので、敢えて”UTD”を採用したのかもしれませんが、ベースと思わしき【ダイワ 22アルファス SV TW 800】が”UTD”なので、そのまま採用した可能性が高いと思います。
個人的には、せっかく”ドラグ引き出しクリック”がついているので、ドラグは”ATD”にしてもらえれば100点を付けれたと思います。
※22アルファスには”ドラグ引き出しクリック”が付いていません。
23SALTIST TW 100・300 XH,XHL PE Special
続いて、100番と300番をチェックしてみましょう。
100番と300番にはデザインには違いがなく、違いはボディサイズとハンドルの長さになります。
サイドのマグネットブレーキのデザインとサムレストのデザインなどから、ジリオンがベースではなくタトゥーラがベースではないな、と判断。
また、300番のモデルがあるのもタトゥーラなので、ほぼ間違いないと思います。
このサイズになってくると、重量ルアーの遠投&ゴリ巻きで使用するシーンが多いことから、グリップは力の入りやすいEVAの”ラウンドノブ(S)”が標準装備になっています。
ラインキャパシティについては、100番サイズで【1号-200m、1.5号-150m、2号-100m】なので、シーバス狙いなどでは100番がベストなサイズかと思います。
300番になると、【3号-200m、4号-150m、5号-120m】になるので、ショアジギングなどをメインにされる方や、太いラインでシーバスのビッグプラグをメインにされる方などは300番がオススメかと思います。
ハンドルも100番が100mm長に対して、300番は105mm長がセットされていますし、ドラグ最大値も100番が5.5kgと標準的なドラグ値に対して、300番は8.0kgとかなり強いドラグ値の設定となており、300番の方がよりパワーゲーム向けの仕様になっています。
ドラグシステムについては”ATD”を搭載。
引きの強い大型魚とのやり取りを想定するなら、ブレーキがスティックせずに滑ってくれる”ATD”は安心材料になるかと思います。
自重については、100番が200g、300番は300g。100番の重量は標準的かと思いますが、22シルバーウルフが100番サイズで185gなので、同じ番手同士で比べると少し重い?
因みに、タトゥーラTWは195gになりますので、使用しているパーツの影響なのか?重量面では少し重めになっている感じですね。
価格帯は微妙に手頃?
最後に価格面をチェックしておきます。
まぁ、一番気になるところですよね。
既に記載した通り、欲しいと思われる機能はほぼ搭載しており、これ以上カスタマイズも要らない状態と言って過言ではない状態。
80番のリールは、定価33,200円、100番のリールは35,500円、300番のリールは46,500円となっています。
【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】が定価50,500円ということを考えると、ソルティストはかなりコスパが高そうに感じますが、スプールが”ゼロシャフトスプール”ではないんですね~
スティーズやジリオンなどは(シルバーウルフもそうですが)クラッチを切った時にスプールが完全にフリーな状態になる”ゼロシャフト”という仕組みになっています。
このあたりは飛距離などに影響を及ぼすところなので、このような違いが価格差になっているかも知れません。
ただ、スプールの形状見直しなど、改善点も多いのでどこのメリットを重視するかによって選択の結果が変わってくるかも?というところです。
なお、スプール径ですが、80番が32mm径、100番が34mm径、300番が43mm径と言うことで、アルファスやタトゥーラのスプールは転用できる感じがします。
※確認はできていませんが
ロッドのバリエーションはかなり充実している
続いてロッドシリーズについて見てみましょう。
ロッドは全部で7フィート台~9フィート台まで7モデルで、全てPEラインを利用することを前提としたロッドになっています。
SALTIST 74LB
一番ライトなモデルの”74LB”はメバリングやチニングのプラッギング用。
トップチヌに使うなら、まさにこのロッドですね。メバリングには少し強すぎる気がしますが、バチ抜けなどのシーバスゲームにはマッチしそうです。
SALTIST 89XHB
一番ヘビーなモデルは”89XHB”で、適合ルアーウェイトが30g~130gということで、ビッグベイトや80gくらいまでのショアジギング用のロッドになっています。
最近ではショアジギもベイトタックルでされる方が増えてきていることに対応したロッドと言えると思います。
SALTIST 711MLB
ソルトルアーのライトバーサタイルモデルと言えるのが”711MLB”で、5g~21gのジグヘッドやプラグを利用するシーン向けのロッドになります。
港湾部や運河などでシーバスやチニング、またボートからのキジハタ狙いなどにも使えそうな1本かと思います。
SALTIST 84MB
”84MB”は7g~35gが適合ルアーレンジで、中級クラスのルアーをメインで使うシーンが多いアングラーさんや、港湾部などでもデイゲームで鉄板バイブレーションなどを”ぶん投げ”する場合に適合しそうなロッドになります。
ショアジギで使うなら、ライトウェイト寄りでの使用になりますね。
チニングなどでも、遠浅な河川や湾奥サーフなどで重めのプラグやフリーリグで遠投して狙いたいシーンがある場合には導入したい1本という感じです。
SALTIST 92HB
最後に最長レングスの”92HB”になります。
適合ルアーウェイトは、14g~60gと言うことで、14gから扱えるのでヘビークラスのロッドながらも汎用性はあるかと思います。
ショアギジだと”89XHB”もあるので、ストライクゾーンは磯などからのガチのロックフィッシュ狙いや、青物狙いが好きな方にはマッチしそう。
ヒラスズキにも使えるとは思いますが、少し硬くてミノーなどは扱いにくいかもしれませんね。
ロッド全般の特性
全てのロッドがPEラインを利用したキャスティングゲーム用のロッドということになります。
先端までチューブラーになっており、フルキャストでしっかり投げて飛ばすことを目的としたロッドになっています。
その為、ダイワのハイクラスの技術要素についてはほぼ盛り込まれており、2ピースロッドでも自然な曲がりを実現する”Vジョイント”や、キャスティング時のロッドの捻じれを抑える”X45”などが採用されています。
また、グリップ(リールシート)についても”84MB”までは、ダイワオリジナルのエアセンサーブランクタッチグリップが採用されており、フォアグリップについてはコンパクトでスタイリッシュなデザインになっています。
ダイワ 23ソルティスト リール&ロッド まとめ
と言うことで、2023年秋リリースのソルティストのベイトタックルシリーズについてまとめてピックアップしてみました。
ロッドについても汎用性が高いモデルが多いので素敵なのですが、リールについてはPEラインの使用を前提としたつくりになっているので、『PEラインでのキャスティングの釣りは難しそう。ハードルが高い。』などと感じておられる方には是非お勧めしたいところです。
因みに、ガチでPEラインの使用前提なので、ナイロンラインなどの伸縮性が高いラインについてはスプールの破損につながるので使わないように、との注意書きがされています。
PEラインの使用だけだと使いまわしが悪いのでは?と思われる方も多いかもしれませんが、ここ数年PEラインをソルトだけでなくバス釣りでも使っていますが、巻きの釣りにおいてはPEラインでも全く問題無いと感じています。
琵琶湖などで流行っているカバースキャットなどのディープでスローにリグを這わせるような釣りにはPEラインは使い辛いかとは思いますが。
いずれにしても、ロッドもリールもバリエーションが豊富に用意されているので、自分の釣りに合う組み合わせを探しやすいのではないかと思います。
是非、”ベイトでPEのキャスティングゲーム”を体験してもらいたいと思います。