こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂きありがとうございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
では、予告通り、今回は新たに調達した【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】についてインプレを書いてみたいと思います。
使用感の比較として、【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】と比べながらにしたいと思います。
【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】は、ブレーキのタイプがシマノのフィネスブレーキシステムと同じなので、アルデバラン-BFSやSLX-BFSとの比較に近いと思います。
では、お時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
キャストフィーリングについて
まず最初に、リールで一番気になるキャストフィールについて書いてみたいと思います。
実釣記事でも書きましたが、リグが飛んでいっている間の感じは非常に静かです。
これは、リール自身の精密さもあるとは思いますが、一番の理由はスプール径のせいだと思います。
【TSURINOYA ダークウルフ 50L】はベイトフィネス機なので、スプール径は『φ=30mm』ですが、【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】は21ジリオンベースなので、『φ=34mm』であり、この差はかなり大きいと思います。
同じ距離を投げる場合は、当然ですがスプール径が大きい方が回転数が少ないので、キャスト時のスプールの鳴き音が少なくなります。
【TSURINOYA ダークウルフ 50L】でキャストすると”ブーン”とかなり大きな音がしますが、【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】はほとんど音がしないので、リグが失速するタイミングが慣れないと掴みにくい感じがしました。
デイゲームでは飛行するリグが目視できますが、ナイトゲームなどではリグが見えないので耳から聞こえるスプールの回転音でリグの飛行状態を把握するしかありませんし、今回のリール変更でデイゲームでも耳でリグの飛行状態を把握していることを改めて実感しました。
この辺りは使い慣れの問題とは思いますが、【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】は本当にマイルドで静かなのが特徴かと思います。
また、ブレーキシステムの違いについてですが、【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】の方がキャスト初期のブレーキ力は強いように感じました。
【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】はキャスト直後のバックラッシュが時々出ますが、【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】ではほとんど出たことがありません。
【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】は”SV-Boost”スプールなので、キャスト初期のブレーキ力は高いはずながら、PEスペシャルとしてブレーキ力を落としている分、キャスト初期のブレーキ力が少し不足気味かな?という気はしました。
ただし、ロングキャストの際の後半の伸びは素敵なフィーリングなので、初期対応はアングラー側で調整するしかないかと思います。
扱い易いルアーの重量について
続いて扱うリグ・ルアーの重さについてのインプレです。
【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】はベイトフィネス機なので、3.5gくらいのフリーリグでも全く問題なく投げることができますし、投げた直後のダルさや重さは感じませんでした。
しかし、【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】で7gのフリーリグを投げた感覚としてはダルさを感じました。
投げれないことはありませんが、【TSURINOYA ダークウルフ 50L】で投げていた時の感覚と比べると軽快さに欠ける感じがしました。
これは、やはりスプール径が大きくなっていることが原因かと思います。
また、【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】の解説動画でモリゾーさんが説明されていたのが、『PEライン専用機ということで、スプール慣性をある程度確保する為に敢えてスプール重量を頑張って軽量化していない』とのこと。
なので、キャスト直後のスプールの立ち上がりは決して軽くないという感覚は間違えていないと思います。
チニングについては、私は基本が10gシンカーなので全く問題はないのですが、軽いリグをよく使われる方の場合は、ベイトフィネス機の方をおススメしたいと思います。
巻き感度について
次に、操作感としての巻き感について書いてみます。
度巻き物スタイルのボトムチニングなだけに、巻き感度は重要な要素なのですが、この点については【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】は非常に優れていると感じました。
ひと昔しのダイワのリールのようなガチャガチャ感は、最近のハイパードライブデザイン採用の機種ではほぼ感じることは無くなってきており、【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】についても当てはまります。
巻き感度と言っても、バイト感知能力だけではなく、ボトムの感知についてもボトムチニングにおいては非常に重要な要素。
ボトムの状態や、ボトムとのコンタクト状態がしっかり感じ取れないと、チヌやキビレが好んで付きそうな岩場や牡蠣瀬などのスポットも把握できませんし、そもそも根掛かり回避においても大問題になります。
剛性感がしっかりしているからこそもたらされる”滑らかさ”や”安定感”がこのリールにはあると思います。
また、巻取り速度ですが、30mmφのスプールでギア比7.1:1の【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】はハンドル1回転で(公示値ではありませんが)計算上で70cm弱。
【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】はダイワ公式HP上での公示値で90cmなので、1回転アタリで20cmの差は大きいです。
感度の問題は別としても、巻きの釣りであるボトムチニングにおいては同じ感覚で巻けないので、両方を使い分ける場合は巻き速度は意識しないといけませんし。
ただ、根掛かりそうな場所を一気にクリアしたりする時などは、巻き取り量が多いのは便利だと感じています。
タックルバランスについて
最後に、ロッドを含めた全体のタックルバランスについても触れておきたいと思います。
タックルの操作感については、ロッドだけが良くてもリールだけが良くても、その良さは体感できないと思っています。
重量だけの観点でも、軽いロッドに重いリールをセットすると操作感は悪くなりますし、重いロッドに軽いリールをセットしても軽量リールの良さは出せません。
また、タックルについては、重いよりも軽い方が感度や操作感の面で優位性がある訳ですが、今回改めて感じたのは、軽量タックルを使うことで得られる感度です。
リールの精度は明らかに低い【TSURINOYA ダークウルフ 50L】ですが、軽いが故に得られる感度がありました。
ロッドは変えていない訳なので、リールの違いにより感度の違いがとても比較しやすかったです。
また、リールを並べて比較すると一目瞭然ですが、左側のシルバーウルフSV TWと比べると【TSURINOYA ダークウルフ 50L】は横幅が明らかに狭いので、握った時のグリップ感も【TSURINOYA ダークウルフ 50L】の方が高く、操作感は良いと感じました。
これは、最近のシマノ社のリールもナロースプール化していることもあり同じことが言えるのではないかと思います。
タックルの性能をより引き出すには、バランスを重視することが大事というお話しでした。
おまけ リール軽量化について
最期に、リール重量が195gある【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】について、軽量化対策をひとつやってみました。
ノーマルではスタードラグがアルミ製なのですが、SLP WORKSからリリースされているパーツで樹脂のZAION製のスタードラグがあるので、こちらを調達して交換してみました。
それぞれの重量を測るのを忘れてしまいましたが、数グラムは軽量化できていると思います。
ベイトフィネス機と比べるとこれでもまだまだ重いリールになりますが、気持の問題ですね。
また、軽量化については、スプールの軽量化も視野には入れています。
PEラインの使用が前提で、スプールの単純な軽量化だけでは使い易さの面で機能低下するので、ブレーキ特性とセットで考えなければいけません。
となると、選択肢はKTFの”KAHEN”スプールになります。
”KAHEN”スプールは、以前にもアルデバランBFSやコンクエストBFSで使っており、PEラインとの相性が良いことも経験済ですし、スティーズやジリオンなど34mmφのリールに適合するスプールがあります。
問題は入手困難なところですね。
キャリルさんから購入しようと思うと抽選販売ですし、メルカリなどで入手しようとするとかなりプレミアがついてしまいます。
希少なスプールであることは理解しつつ、もう少し入手しやすくなって欲しいものです。
ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special まとめ
と言うことで、簡単にではありますが、数回の釣行で感じた【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】のインプレ記事でした。
価格で言うと、4倍くらいの価格差がある【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】ではありますが、キャスト直後の立ち上がりの良さというか軽快さは【TSURINOYA ダークウルフ 50SL】の方が良いと感じています。
ただ、スプール径の大きな【ダイワ 22シルバーウルフ SV TW PE-Special】の方が10gを超えるリグの場合はキャスト後半の伸びは良いのは間違いありません。
なので、今後は釣行日のメインとなるリグのウェイトを意識して使い分けていきたいと思っています。
ただ、軽量リグへの対応は、KTFのスプールを使えば状況は変わりますので、入手困難ではありますが、何とか34mmφの”KAHEN”スプールも調達したい気持ちが強くなりました。
引き続き、いろいろ試していきたいと思いますので、試した際はこちらの記事としてアップしていきたいと思います。