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【タックルインプレ】 2ndインプレ 34 アドバンスメント DFR-511

こんにちは!

いつもこちらのブログを読んでいただきありがとうございます。

NABRA Chase Fishing

ここ3週間ほど、DFR-511をしっかりと使い込んでみましたので、そろそろインプレ記事の第2弾を書いてみたいと思います。

豆アジ~中サバまで、魚種も幅広く?ヒットさせてみましたので、キャスト等の操作性から魚とのやり取り感に至るまで、自分で感じた善し悪しを素直に書いてみたいと思います。

持った感じの軽さなどは当たり前なので、あくまでも使ってみてわかる点について書いてみます。

なお、ファーストインプレの記事はこちらです。

20160912_1

ロッドの調子について

ロッドの調子については、2016年の大阪フィッシングショーでプロトを手に取った時はかなりペナンと柔らかいロッドというイメージでした。

しかし、最終製品版は、以前の記事にも書いた通りかなりシャキットした感じになっていました。

振った感じは決して柔らかいロッドというイメージは持てない感じです。

しかし、上の写真の通りバット部が非常に細いので、実際にリグを付けて投げてみるとベリーくらいまではしっかり曲がってリグを飛ばしているという感覚で投げれます。

普通のロッドはティップセクションからバットにかけて太くなっていって、徐々にパワーが上がっていく感じですが、このロッドの場合はベリー部とバット部がほぼ同じパワーという作りのようですので、ティップ以外はほぼ同じ強さ。
それが、面白い曲がりの実現ににつながっているようです。

また、魚が掛かると、キャスト時と同じようにしっかりベリーまで曲がり込んでくれるので、魚とのやり取りは楽しさを感じれます。

やはりロッドは曲がってくれてナンボという感じですね。

キャスト性能について

ファーストインプレや日頃の釣行記をみていただければ、どのくらいのウェイトのジグヘッドをメインで使っているかご存知頂いているかも知れませんが、DFR-511の投入後は0.5gをメインに0.3g~0.9gまでのジグヘッドを使ってみました。

過去のライトゲームロッドでは、快適に投げれるのは0.8gくらいまででしたが、DFR-511では0.5gが快適キャストのベースになる感じ。

風さえなければ明暗部での近距離戦なら0.3gでも十分な飛距離を出せるという感じでした。

これは、張りがあるながらも繊細なティップと、ロッドの重みそのものである程度全体的に曲がる調子の結果かと思います。

因みに、“ムチのよう”という表現をされている記事なども見かけますが、個人的にはそこまでペロンと曲がるイメージはありません。

とにかく、軽めのジグヘッドをより得意とするロッドですので、豆~中アジを狙う際において、より能力を発揮してくれるロッドという感じです。

感度と掛け易さについて

これは、操作性に含まれる部分ではありますが、アジングにおいては一番大事な部分ではないかと思っています。

サビキ釣りの延長で、向こう合わせで掛かってしまうイメージも持たれているアジングですが、ジグヘッドなどを使って1匹ずつ釣るアジングでは、バイトを感じてしっかり掛けていかないと、抜き上げる時に口切れしてポロリと落ちるパターンが多くなります。

その為には小さい吸い込みバイトを感知できる感度と、掛け遅れを防ぐティップの張りのバランスが必要ですが、感度面についてはラインに魚が触れた感触や、ワームの周辺にアジが追従してきている感覚まで伝わってきますので全く問題ないと思います。

掛け易さについては、バイトに対してティップが自然に追従するほど柔らかくないので、勝手に掛かる確率は低い感じがしますが、先に書いた通り感度が高いので、バイトの深さの違いを釣り人側が感知でき、結果としてしっかり吸い込んだバイトを掛けに行けるというメリットを享受できるロッドだと思います。

カンカンのピンピンではないけれど、絶妙な張りが掛けに行く釣りを支えてくれている感じです。

流石に、乗らないバイトはゼロにはできませんが、軽いジグヘッドも使えますし、少し重いジグヘッドでも誘い上げた後のフォールでも充分バイトを感知できるので豆アジでも掛けに行ける手応えは感じられます。

因みに、豆アジの程度感ですが、さすがに10cmを切るサイズに関しては厳しいですが、10cm超のサイズのアジであれば、DFR-511に慣れてくればかなりの確率でフックアップに持ち込むことができます。

サイズの小さいアジが大半となるアーバンアジングにおいては、心強い味方になることは間違いないと思います。

トータルのバランスについて

これまでの評価の通り、適度に張りがあり、適度に曲がるので、投げ易いし、感度もあるし、掛けに行く楽しみも味わえるし、掛けた後の引きも楽しめる、と良い事ばかり書いてきました。

しかし、本当に良い事ずくめだけのロッドなのか?

これについては、トータルバランスという観点が非常に重要だと思っています。

バランスと言うと、ロッドとリールのバランスを先ず思い浮かべるかと思います。

DFR-511は非常に細くて且つ短いロッドなので、自重が著しく軽いというのが特徴です。

軽さは感度の良さに繋がるというのは一般論ですが、ロッドが非常に軽いが故に、リールが重いとロッド全体のバランスが崩れてロッドの感度を活かしきれないという事象が発生します。

リールが重いと、持つ手にも力が自ずと入ります。バイトを待つ時の感度は、ロッドとリールを軽く持っている方が感じ易くフッキングの反応がし易いので、この時点でビハインド。

また、リールが重いとリールフットの前で支えた時にロッドがお尻下がりになり、それを水平に近づける為にまた手に力が入ってしまいます。

理想は、リールフットの前で支えた時に30度~45度くらいティップが上がって止まるのがベストバランスだと思いますので、このバランスを実現する為にはある程度軽いリールが必要になってくると言うわけです。

具体的には、200gは切っているリールが相性抜群なのではないでしょうか?

最近では最上位機種でなくても、シマノ製・ダイワ製問わず200gアンダーのリールは沢山ありますので、その中から好みに合うリールを選べば良いかと思います。

更にリールの話しでもう少し書くと、軽さだけの問題ではなく、小さいリールが相性が良いと思います。

と言うのは、DFR-511はバット部の第1ガイドからして小さいリング径なので、スプール径が小さいリールとの相性が良くて、スプール径が小さいリールとなると、自ずと小型リールになるということです。

スピニングリールからはキャスト時にラインが螺旋状に放出され、そのラインが第1ガイドで収束されるのですが、この時に螺旋のサイズが大き過ぎるとラインがガイドに触れる抵抗が大きくなって飛距離が落ちてしまいます。

重いルアーを投げるシーバスゲームでも影響があるくらいですので、極軽のジグヘッドを投げるアジングでは尚の事大きな影響が出てしまいます。

小型リールの基準ですが、具体的には、ダイワで言うと10XX番、シマノで言うと1000番orC2000番で、スプール径が42mm前後くらいがベストではないかと思います。

そして、バランスという観点で最後にもう一つ。

それは使用するラインです。

先に書いた通り、バット部の第1ガイドとラインとの接触度合を下げたいので、ラインは細くてしなやかなものが理想です。

PEラインはしなやかさは抜群ですが、比重が軽くて沈める釣りには向かないし風が強い時も著しく釣りにくくなるので、オールマイティさを考えると極細のフロロカーボンラインかナイロンライン、エステルラインになってくると思います。

表層~中層をメインに狙うのであれば、ナイロンラインが扱い易さにおいてはベストなのですが、アジングではボトム付近を狙う確率が高いので、リグの沈みを邪魔しないラインとなると、フロロカーボンラインかエステルラインがおススメです。

エステルラインは伸びが少なく感度は抜群なのですが、伸びが無いことのデメリットとして規定以上の負荷がかかるとプツッ!と切れてしまいます。また、摩擦による強度の低下も大きいので、ジグヘッドなどへの直結には向かず、フロロカーボンラインなどをリーダーとして使う必要性があります。

慣れてしまえば、トリプルエイトノットで簡単にリーダーは組めるのですが、慣れない間は極細のメインラインとリーダーの結束は結構ストレスになるのが事実です。

よって、ライトゲーム(アジング)に慣れるまではフロロカーボンラインの通しのセッティングにして、ライトラインの扱いに慣れてくれば状況に応じてエステルラインも混ぜていくというのが良いのではないかと思います。

少しラインの種類の話しに偏りましたが、フロロでもエステルでも、共通して言えることは“細いラインを使う”と言うことがポイントだと思います。

具体的には、港湾のアジングを考えた場合、フロロカーボンラインであれば、1.3lb~MAX 2lb。

エステルラインであれば、0.2号(約1lb)~0.3号(約1.3lb)がDFR-511には相性が良いと思います。

フロロカーボンラインの方が、ワンランク強い(太い)ではないか?と思われるかも知れませんが、ラインは細くなればなるほど伸びが大きくなりますので、フロロカーボンラインで1lbクラスを使うとなると感度の面でかなり劣ってしまいます。

アジの活性が高く、何をしても釣れる時は良いのですが、活性が低くてバイトが浅い時などはラインの伸びによる感度低下は避けたいので、フロロカーボンラインを使うなら少し太めがおススメです。

エステルラインとフロロカーボンの良否については、皆さんいろんな意見があると思いますし、いろんなご意見を見てきました。

個人的にはエステルラインに慣れてきて愛用していますが、毎回リーダーを結ぶ手間が面倒と感じられるのであれば、フロロカーボンラインの利用がおススメですね。

最後のインプレ項目 見た目・デザイン

え~~、最後はロッドのデザインなど、見た目に関するインプレです。

これについては、ほぼ性能に関係無い世界の話しであり、好き嫌いの話しだと思います。

私がこよなく愛するリアルクレセントや、ヤマガブランクスのロッドが性能特化型でデザインにはほぼ注目していないことと比べると、金のスレッドを飾りで巻いてあったりと、十分なデザインへの配慮があるのではないかと思います。

私の主観だけで言わせてもらいますと、めっちゃいい感じ、という訳でもありませんが、嫌いでもないという感じ。

サーティフォーさんのロッドは、どれも程ほどに装飾がされている感じですが、その延長線上にいるロッドという感じです。

最後に中途半端なインプレで申し訳ないのですが、特筆すべき良い点も悪い点もないので、どうしようもありません (^^

ただ、面白いと感じたのは、釣りをしていると、不思議とティップのガイドだけが光って目に入ってきます。

別にティップ部分に白のカラーリングなどがされている訳でもないのですが、ティップのガイドだけが常夜灯の灯りを反射して良く見えます

結果的にそうなっただけかも知れませんが、釣りをしていて穂先が見えるというのは、ラインメンティングの面でもバイトの確認という面でも意外とメリットがあります。

これは隠れたポイントかも知れません!

DFR-511 2ndインプレ まとめ

以上、少々長くなってしまいましたが、ロッドそのもののインプレに加えて、リールやラインなど、関連するアイテムについても書いてみました。

アジングを楽しめるという点ではDFR-511は素晴らしいロッドだと思います。

しかし、ある程度突き詰めて作られている分、万人にうけるかどうかはわかりません。

ただ、アジングという釣りをこよなく愛しているメーカーさんが、それなりのメンバーでしっかりテストを重ねて製品化したロッドだな、ということは感じます。

今後はサーティフォーさんの製品を扱っているショップ(実店舗)にも並んでいくと思いますので、機会がある方は一度手に取ってみてもらえば、それだけでも面白いロッドであることは感じてもらえると思います。

サーティフォー34 アドバンスメントDFR-511

※最近では、釣り具のポイントだけでなく、多くのショップさんで扱い始めていますね。

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