こんにちは!
いつもこちらのブログを読んで頂き有難うございます。
NABRA Chase Fishing GONTA です。
最近、チニングの話題ばかりで申し訳ないのですが、改めてハマってしまっており、最新のタックル事情についてチェックしてみました。
ひと昔はバス用タックルやシーバス用タックルの流用が普通という感じでしたが、年月を経てチニングという釣りのスタイルに特化して進化したタックルが沢山出てきていますね。
少し前に、ボーダーレスのタックルの良さについて記事にしていますが、改めて調べてみると専用タックルとして進化した製品はやはり魅力的なところが多いですね。
と言うことで、ここ最近で調べた情報について纏めて記事にしたいと思います。
ロッドとリール、それぞれ書いてみたいと思いますのでお時間のある時にお付き合い頂ければ幸いです。
チニングタックル ロッド編
では、まずはロッドの方から見てみたいと思います。
まず、今回の記事の大前提として、スピニングは捨ててベイトタックル特化で調べています。
チニングでは【シマノ ネガカリノタテ】や【ジャッカル ブリーカーボトムスイッチ】など専用のジグヘッド的なアイテムもありますし、フリーリグやビフテキリグなどのようにバス釣りから派生してきているリグも使われます。
いずれにしても、キーワードは”ボトム”になることと、ただのボトムではなく、岩などの沈み根や牡蠣瀬など、とにかく根掛かりリスクが非常に高い場所が狙い目となるので、根掛かりを如何に効率良く回避できるか?が快適に釣りをして釣果を上げていく為のポイントになります。
この点について、各メーカーさん、研究して専用製品を投入してきていますので、工夫のポイントについて触れつつ、具体的な製品をチェックしてみたいと思います。
オリムピック グラファイトリーダー シルベラード
まずは、一番代表的なロッドから見ていきます。
チニングのメッカ淀川において、TOP BATTLERさんでめちゃくちゃ売れたと評判のチニング特化型ロッド【オリムピック グラファイトリーダー シルベラード】
まさに2023年の今年リニューアルリリースされていますが、初版?は2017年にリリースされています。
7フィート中盤の【GSIC-76ML】が中心となりますが、まさにベイトチニングを世に広めたロッドになります。
ボトムを感知して根掛かりを回避する機能と、チヌ・キビレが食い込める余地を持たす機能、そして遠くでヒットした魚に確実にフックアップするロッドパワーを兼ね備えることを実現した仕様になっています。
チューブラートップのバスロッドだと食い込み面が弱くなる為、ハードなソリッドティップを採用しています。
また、バス釣りよりも軽いリグを投げるシーンもある為、ベリー部などにルアーウェイトを乗せることができる柔軟性も必要。
繊細さと強さを兼ね備える必要があり、難しいバランスが求められますが、そこはチニングの第一人者”もりぞー”さんが監修しているので成立しているロッドになります。
また、2020年に”PROTETYPE”というバージョンがリリースされているので、今年で3バージョンのロッドが出回っている形になります。
※2023年モデルはまさにリリース目前
2023年モデルでは、2017年モデルと比べて価格は据え置きで、ブランクスの素材に東レの最新の素材であるトレカ®1100が利用されており、ロッド重量も少し軽量化しています。
まさに、チニング人気最盛期において、満を持してのリニューアルリリースのロッドと言えるかと思います。
ダイワ シルバーウルフ
次に、ダイワのチニングブランド、シルバーウルフになります。
こちら、先ほど記載した”もりぞー”さんがダイワのプロスタッフになった関係で、『シルバーウルフ=もりぞーさん』というイメージになっています。
ロッドについては勿論”もりぞー”さんが監修されていますし、去年から今年にかけてはチニング用ワームなども監修~リリースされていますし、後で記載しますがチニングでよく使われるラインセッティングに合わせたリールもリリースされてり、まさにチニングジャンルのアイテムフルラインナップという感じです。
また、シルバーウルフもバージョンがいくつか存在します。
現行モデルとして最初に出たのが【ダイワ シルバーウルフ MX】で、3万円台中盤~後半のロッドになります。
ブランクスからグリップまで派手な装飾や塗装が無く、”渋さ”に徹した感じのデザインです。
価格帯的にはノーマルシルベラードとブチ当たる製品になりますね。
そして、ダイワならではのAGSガイドを搭載したフラッグシップモデルの【ダイワ シルバーウルフ Air】になります。
デザイン的にはいぶし銀のイメージのMXに対して、シルバーのデザインが追加され、少し高級感が感じられるものになっています。
ガイド以外にも、ダイワの上位機種用のテクノロジーを満載しており、軽量化も図られています。
中心機種の”76ML”モデルで比べると、MXが118gなのに対して、AIRは93gと25gもの軽量化が実現しています。
また、同じ76MLでもアクション特性が違っており、AIRの方が若干ティップ部が柔軟に曲がり込むバランスになっている感じ。
これはAIRの方が”MEGA TOP”を採用していることによる違いかと思われます。
こちらの価格は、MXよりも1万円ほど高く、4万円台中盤~後半の価格帯になっています。
そして、最後に、2023年に新たに追加されるのが、一番価格帯の低い【ダイワ 23シルバーウルフ】になります。
チニングエントリーモデルという位置づけにはなりますが、チニングロッドで特に重視されるティップ部に”MEGA TOP”が採用されており、上級者でも十分納得できるレベル感のロッドではないかと思います。
こちらは、MXよりも1万円以上安く、2万円台前半~中盤という嬉しい価格設定。
ガイド数も減らすことなくセッティングされており、これで十分では?と思わせてくれる1本になっています。
勿論、王道の”76ML”が準備されており、ロッド重量はMXと同じ118gです。
以上、3機種のラインナップということで、ここ最近のダイワさんのチニングジャンルに注力している姿勢が感じられます。
シマノ ブレニアス
ロッド編の最後にピックアップするのは、ダイワと双璧の総合釣り具メーカーシマノさんの【シマノ ブレニアス】になります。
こちらはブランド立ち上げ時から知っており、最初は嶋田仁正さんがプロモーションしておられたのですが、最近では”浜名湖のレジェンド”であり、JB TOP50メンバーでもある黒田健史さんも加わってのプロデュース&プロモーションという感じです。
因みに、シマノさんはチニングという表現よりも”ブリームゲーム”という表現にて、チヌやキビレなどの海外名押しで展開されています。
シマノさんもラインナップは大きく3バージョン。
ベースとなる【シマノ ブレニアス】シリーズは2019年から展開されて、2023年には黒田さんがメインでプロモーションされている2機種が追加になっています。
グリップはコルクグリップ採用になっており、先に紹介したシルベラードやシルバーウルフとは少しテイストの違うロッドになっています。
そして、追加2機種の中でも特に目玉商品が【シマノ 23ブレニアス B74ML-S】で、今のチニングロッドの時流である”ハードソリッドティップ”を搭載したモデルになります。
完全に現在流行りのボトムチニングに特化したモデルで、他社2製品と違い7.4フィートと少し短く設定してきている点も目を惹きます。
この機種以外でも、チニングがプラッギングや縦の落としの釣りなど幅広い釣り方ができるところに製品をアジャストさせており、ボトムチニング以外にもチニンガーの好みのスタイルにマッチした製品が揃えられているのも”ブレニアス”の特徴と感じます。
しかし、バーサタイルという領域で言うと、【S78ML】となり、ベイトモデルには無いのが少し残念な点かもしれません。
更に他のバージョンを見ていくと、シマノさんの廉価版の基本ラインである”BB(ブラザーブラッド)”モデルがあります。
こちらは他社さんと比べても最安の1万円台(19,800円)からラインナップ。
なのですが・・・なんとBBシリーズにはベイトモデルが存在しません。
エントリーモデルとして良さげなのですが、こうなると【ダイワ 23シルバーウルフ】に軍配が挙がってしまうと感じざるを得ません。
シマノさん、追加ラインナップ、頑張ってください!
そして、最後はフラッグシップモデルのチェック。
これまたシマノさんの最上位機種の基本ラインである”エクスチューン”モデルになります。
こちらも、グリップデザインはコルクを採用していることと、バスロッドなどでも導入されている”カーボンモノコック”が導入されています。
ラインナップは厳選の4機種。
ベイトモデルとして王道の”76ML”が準備されていますが、ベイトモデルはこの1本だけということで、シマノさん的にはベイトチニング偏重という色は少し薄い感じです。
テイルウォーク Bブリーマー
最後に4本目のピックアップです。
テイルウォークから今年リリースされる【テイルウォーク B-BREAMER SSD】
こちらについては、少し前に詳細な記事を書いておりますので、細かいところは割愛しますが、王道の”76ML”もラインナップに持ちつつ、ショートソリッドティップを備えた”77M+”というボトムチニングを攻めたいアングラー向けのモデルも揃っています。
バーサタイル・汎用性を犠牲にしてでも、チニングの好ポイントである牡蠣瀬などの根掛かりしやすい場所を積極的に攻めていけるロッド。
価格的にも2万円台中盤で入手できるので、みんなが使っているメジャーメーカー品では満足できない方は選択肢としても良いのではないでしょうか?
チニング専用ベイトリールは伊達じゃない
次に、リールを1機種ピックアップしておきたいと思います。
注目のリールは【ダイワ シルバーウルフ SV TW PEスペシャル】
”もりぞー”さんがベイトのPEラインでの釣りにおいて必要な要素を盛り込んだリールになります。
こちらは、ダイワさんオリジナルのTWシステムを搭載しており、ライン放出の効率がよく飛距離が出し易い強みを持っています。
また、ブレーキシステムも最新の”SV Boost”を搭載しているので、キャスト初期ではしっかりブレーキをかけつつ後半で2段階目のブレーキにシフトすることで飛距離が伸ばせるという注目のブレーキシステムになります。
しかし、私が注目したところはそこではありません。
私が注目したのはスプールのセッティングです。
基本的にはスプールは軽い方が、キャスト時のスプール回転によって発生する慣性力を低くすることができ、バックラッシュなどを回避しやすかったり、軽いリグでも飛距離が出せたりするメリットがあるのですが、必要以上に軽すぎるとスプールが自ら回ろうとする力が弱くなりすぎて飛距離を殺してしまうことに繋がります。
ベイトチニングの場合は細いPEライン(0.6号~0.8号)を使うので、スプール重量は軽く抑えられる傾向にある為、スプールに適度な重量を持たせる方が飛距離を安定的に確保できることに繋がります。
この辺りのバランスを”もりぞー”さんがに詰めたセッティングになっているので、チニングに特化して考えた場合、使い易いリールになっているようです。
私自身は【TSURINOYA ダークウルフ】を愛用しているので、すぐに入手しようとは思いませんが、TWシステムの方がラインがラインガイドに接触する度合いも軽減できる為、細いPEラインをより傷めずに使うことができる点なども含めて考えると、これからベイトチニング用にリールを買おうと考えておられる方にはおススメなリールと言えると思います。
因みに、こちらのリールのベースはジリオンがベースになっているそうです。
なので、ジリオンでもいいのでは?と思われるところもあるかと思いますが、細いPEラインを100m~150m巻いて使う場合に下巻きなどで調整する必要もなく、使い勝手が良いのは間違いないと思います。
まさに”アーバンチニング”をする為に作られたリールが【ダイワ シルバーウルフ SV TW PEスペシャル】になります。
最新チニングタックル ピックアップ まとめ
と言うことで、ロッドをメインにしつつリールまで含めて、最新のチニングタックルについてまとめてピックアップしてみました。
少し前までは、シーバス釣りの保険?的感覚でやっていたチニングですが、最近ではメインターゲットとしてのポジションが確立してきた感じですね。
実際、”バイトがあっても乗らない”とか、”なかなか釣れない”という声も耳にするチニングですが、バイトの取り方や誘い方などをある程度体験すると、かなりの確率でゲットできるところが魅力。
やったことが無い人が『どんなバイトが出るの?』などと聞いてこられますが、『心配しなくてもやる気のある奴はリグを一気に持って行くので、バイトがわからないことはほとんど無いですよ』と答えています。
実際、コツコツと追従バイトもあるのですが、この小さいバイトではどの道フッキングしても掛かりません。
結局は最後にしっかり食い込んできた時がフッキングチャンスなので、結構誰でも迷いなくアワせることができるかと思います。
また、タックルについても、今回紹介したような専用タックルがあれば、より快適に釣りはできますが、”まずは釣ってみたい”という場合、一番相性が良いのは”エギングロッド”だと言われています。
実際、バスロッドは少し短いので狙える範囲が狭くなることと、ティップが硬いロッドが多いので少し食い込みに難がある場合があります。
その点、エギングロッドであれば、硬さ的にも長さ的にも相性が良いようです。
※TOP BATTLERさんの受け売り
以上、通年で釣れるチニングではありますが、特にこれからの季節がハイシーズンになりますので、されたことが無い方は是非今年は試してもらえればと思います!